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海外実演・店長 サンディエゴレポート vol.2

皆さん、こんにちは。店長の中山です。

いよいよ始まりました、アメリカ西海岸・サンディエゴでのアダチ版画若手職人による実演!
まず、実演の模様をレポートするまえに、今回実演・ワークショップをさせていただくサンディエゴ美術館及び浮世絵展について少し。

サンディエゴ美術館(The San Diego Museum of Art)は、Balboa Parkというサンディエゴでも動物園や様々な美術館などが集まる広大な敷地をもつ場所に位置して、数あるサンディエゴの美術館の中でも収蔵品の質の高さ、量の多さで評価の高い美術館です。美術館の主な収蔵品は、ルネッサンスなど古典的なヨーロッパ絵画から現代のアメリカの絵画が中心ですが、インドや中国、韓国、日本の美術など、かなり広い範囲にいるそうです。

museum01
正面の左側の垂れ幕が、今回の企画展を紹介したものです。

そして、今回の浮世絵展では、サンディエゴ美術館及びサンディエゴ州立大学の所蔵浮世絵が紹介されています。
実演前にちょっと展覧会場を拝見してきました。展示の概要は、広重の描いたいろいろな種類の東海道の作品(狂歌、張交絵など)、北斎の富嶽三十六景、そして美人画・役者絵・花鳥画、さらには明治期の新版画にいたるまで、錦絵をジャンル別に紹介されていました。
美人画のコーナーでは、花魁と禿の昔の写真や簪(かんざし)などの装飾品も共に展示され、大変奥行きのある展示になっていました。実演前でしたので、あまり時間がなく拝見したので、滞在中もう少しじっくり見てみようと思います。

さて、お待たせいたしました。いよいよ実演レポートにまいりましょう!
今回サンディエゴ美術館では15日に実演、16日ー19日までは浮世絵制作のワークショップを行います。

今日レポートする第1回目の実演は、現地15日夜7時から、サンディエゴ美術館の会員の方を中心に150名を超える方にお集まりいただきました。美術館の大きなホールで行われ、舞台上に彫り、摺りの場所を作っていただき、お客様が多いためスクリーンに大きく映していただく事になりました。

demo04
今回の企画展担当学芸員のSonya Rhie Quintanillaさん。

まずは、浮世絵展の担当学芸員のSonyaさんが展覧会の内容から我々のご紹介までをしていただきました。
そこでは、創業者安達豊久がアダチ版画研究所を設立し、浮世絵の復刻をはじめ現代の作家の方との作品制作をしてきたこと、平成6年にアダチ伝統木版画技術保存財団を現在の安達がつくる経緯、そして我々が若手の育成を行い、浮世絵制作技術の継承に努めていることなどかなり詳しく、ご説明いただきました。
彼女によるご紹介をうけ、若手職人による実演が始まりました。

demo01
同時に彫り(左)・摺り(右)を並んで実演しました。

今回は彫りと摺りの両方の作業を1時間程度という限られた時間でご覧いただくので、まずは彫りから。
彫りは、写楽の「三世市川高麗蔵の志賀大七」の顔の部分をトリミングして、はがき大にした図柄を用意。まず、山桜の版木に版下絵を貼るところから始め、
アウトラインが1時間で彫る工程をお見せいたしました。
demo02
彫師・岸が彫る様子がスクリーンに。

そして、彫りがある程度すすみ、説明が済んだころに摺りを開始。
摺りは、広重の「月に雁」アウトラインから一色ずつ重ねていき、完成するまでのすべての工程をご覧いただきました。

moon_geese  demo03
摺師・京増の作業の様子と解説の様子。

皆さんほとんどの方が、初めて日本の浮世絵制作の技術をご覧いただくため、大変集中してスクリーンの映像と実際の職人の動きそして、それに対する解説に耳を傾けていただきました。ただ、どうしても近くでの作業がご覧いただけないため、少したった段階で、舞台の前まで順に観に来ていただきました。

demo05
途中からこんな感じで、近くでご覧いただきました。やはり、ライブが良いのは当然ですね。

直接近くでご覧いただくと、それまで静かにされていた皆さんから、いろいろな質問が出てきました。
紙は何?絵の具がどんなものか?
そして、どうして色がずれないのか?
さらには、版元と絵師との間の力関係は?
絵師は、なぜ実際の完成図を描かずに版画を作ることが出来るのか?
色の制約はどの程度されていたのか?
等々。

質問をうかがうだけでも、浮世絵に対する興味の深さは、国境なないことを感じます。
そして、やはり日本の伝統文化などに興味がある方が多いこともあり、浮世絵が江戸時代どのように作られ、庶民に楽しまれたかを我々の制作工程の実演を通して、知っていただくことが出来たようです。

実演終了後は、彫師・摺師の周りに集まり、道具をご覧いただきながら、さらにご質問いただき、参加のお客様に大変喜んでいただきました。

なかなかこのような実演の機会が少ないため、現地の皆さんに、楽しんでいただいたようです。
多くの参加者の方々に、「今日の実演は大変良かったよ!」とお声をかけていただき、また若手職人達も「Good Job!」と言っていただけたことは嬉しく、良い経験になりました。

この後、16日からは、浮世絵の制作に挑戦いただくワークショップが4日間行われます。
体験しながら、さらに深く知っていただく機会になりそうですね。今から楽しみです。

それでは、第1回目の実演レポートはこのくらいにして、次回はワークショップのレポートで!

See You Soon!
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Author:アダチ版画スタッフ
江戸時代、庶民に愛されていた浮世絵。その浮世絵をつくる技術を継承した現代の職人(彫師・摺師)たちと一緒に、浮世絵の復刻版や現代の木版画作品を皆さんに紹介する仕事をしています!
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