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国芳展イベント? 賽天氏トーク×浮世絵版画彫り実演

こんにちは、スタッフのマツです 先月よりアダチ版画研究所目白ショールームで開催している「スカイツリーを予言した!? 粋な江戸っ子浮世絵師・歌川国芳展」も残すところ後二週間となりました。お陰様で会期中沢山の方にご来場いただいています。国芳の人気はこちらの予想以上で、年齢層も幅広くて驚きます。

さて 、多くの国芳ファンにとって、国芳作品を語る上で外せないのは武者絵でしょう。現代に息づく武者絵の文化の魅力を探るべく、先週末に目白ショールームで開催した企画展関連イベント第2回「賽天氏トーク×浮世絵版画彫り実演」の模様をレポートいたします。
なんと今回のイベントは、本邦初となる木版の彫師と刺青の彫師の共演 貴重な機会とあって、開催一ヶ月前にご予約満席となる人気ぶりでした。

まずイベント前半は、アダチ版画研究所の彫師・新實による彫りの実演です。当日は、国芳の「猫飼好五十三疋」の中の部分図を使用して実演を行いました。(右図の手ぬぐいかぶりの猫「三嶌=三毛ま」です

伝統的な木版画の彫師の仕事は、大きく分けて「彫り」 と「さらい」の二つの作業になります。小刀を使って凸部となる部分のきわに切れ込みをいれていく作業が「彫り」。その後に不要な部分(凹部)を鑿で削って行くのが「さらい」です。ですから、最初の「彫り」の過程では板の表面に殆ど変化は見られません。薄く研がれた小刀の刃を、絵師の描いた線の両側に、なぞるように入れて行きます。(一般にイメージされる木屑が飛び散る作業は「さらい」の作業です。)
彫師の緻密な作業を、皆さん息を呑んでご覧になっていました。

111119_event01 111119_event02

そして、刀を入れ終わった板を黙々と新實が「さらい」の作業を行う中、参加者の皆様には、制作途中の版木をご覧いただきました。
そう、実は今、アダチ版画研究所では、国芳のある作品の復刻に取り掛かっています。武者絵の最高傑作と呼ばれる、アノ作品。イベントでは、この作品の主版(輪郭線の部分の版木)を特別にお披露目致しました。
それ自体が一つの彫刻作品とも言うべき匠の技に、参加者の皆さん見惚れていらっしゃいました。 同作は、12月の完成を目指して現在、色板を順次制作しています。新たな作品が生まれる現場に立ち会っている感動を、皆様それぞれかみしめていらっしゃるご様子でした。
「アノ作品」の完成は、アダチ版画研究所メールマガジンでいち早くお知らせいたします。是非、メールマガジンにご登録下さい。もしかしたら、メルマガ読者特典がある、かも

111119_event04続いて後半は、東京・札幌でご活躍中の刺青彫師・賽天氏をお招きしてのトークショー。(賽天さんのホームページはこちら)参加者のほとんどが馴染みの薄い刺青の世界に興味津々。
ということで、なんと当日、賽天氏は実際に今賽天氏が背中を彫っていらっしゃる方をお連れ下さりそのお仕事を紹介して下さいました。人肌の上の鮮やかな刺青を目の前にして、参加者も一気に刺青の世界に引き込まれました
制作中の版木に背中の刺青と、めったに見られない実物を間近にして会場の皆様もちょっと興奮気味

111119_event05トークでは、刺青発祥の歴史から、国芳の浮世絵と刺青の武者絵の影響関係、そして現在の刺青文化と国芳人気といったように、様々なお話をうかがうことが出来ました。

「規格外のものをただ排除するのではなく、時にはそれを風刺し笑いに換えるような江戸の大らかさ、そういったものが今の日本には必要だと思う。国芳が作品を通じて描いた反骨精神を、この仕事を通じて伝えて行ければ」
という賽天氏の言葉が印象的でした。
武者絵には、様々な人の想いや生き様への共感が込められているんですね。

浮世絵と刺青と、江戸で花開き現在までその技が受け継がれている両者の間には共通項も多く、会場からも「日本の伝統文化と、それを支える職人の技はもっと見直されるべき」との声が上がりました。とても嬉しいお言葉です

限られた定員数での開催が改めて残念な濃密な2時間半のイベントでした。賽天さん、本当に有難うございました
企画展は12月7日までです。どうぞ皆様お見逃しなく!



参加者の声(当日配布のアンケートより)

彫を眼前で見せて戴いたこと、とても楽しくありがたいことでした。刺青彫師の方のトークも楽しく伺いました。またこのような機会を作っていただけますよう。ありがとうございました。(神奈川県・67歳・女性)

賽天氏のトークは、こんなチャンスでもない限り、うかがえないものだと思うので、とても面白かったです。お二方の職人の心意気をかいま見た感じがしました。(東京都・45歳)

matsu-jirushi
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Author:アダチ版画スタッフ
江戸時代、庶民に愛されていた浮世絵。その浮世絵をつくる技術を継承した現代の職人(彫師・摺師)たちと一緒に、浮世絵の復刻版や現代の木版画作品を皆さんに紹介する仕事をしています!
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